病院ってやっぱりこわい・・・
一昨年9月に骨折で入院しました。
夜 近くのコンビニに娘と買い物にいったのですが、その
帰り自転車で転倒し、鎖骨を折って救急車で運ばれてし
まいました。
内出血と打撲のショックで意識が飛びかけ、救急車-搬送
中-病院のあいだ、 あまり憶えてないけれど、ひたすらう
なっていたらしいです。
処置が終わり家族のつきそいで病室に入ったとき、すでに
深夜12時を まわっていました。
家族と話していると、看護士さんに
「深夜ですのでなるだけ小声で」と
注意されTVもカード式で見られないので 家族はすぐに帰って
しまいひとり残されました。
とにかく痛くてねむれず、点滴のおちる水滴をながめていた時ふと
気がつくと何か聞こえるのです。
「これって 足音?」
確かにはっきり パタパタ パタパタ と病室のまえをだれかが行き
来する音がします。
はじめは、看護士さんの見廻りかともおもいましたが
それにしては間隔がみじかく、そのうち病室の両隣の壁越しに
話し声まできこえるようになってきました。
だれか急に悪くなったのか それにしては緊迫感ないななどと思って
いたのですが、ふと気がついてしまいました。
その足音は私の病室のまえで、いったん止まることを。
そして壁越しと思っていた声はこの部屋のなかで聞こえることを。
よく考えてみれば、家族と話す声ですら看護士さんに注意されたの
に誰もこないなんて・・・。
病室の前で立ち止まる足音 ひそひそ話す声。
だれかヒョイと顔なぞ出しはしないかと気がきではなく、痛み止めと
眠けで沈むまで怖かったです。
翌朝 回診のとき、医師に1週間入院をすすめられましたが、即
おことわりしたのは言うまでもありません。
余談ではありますが、その病院は戦前に建てられた某病院でお城
の敷地内にあり あくまで噂ですが 病気で入院すると、生きて出られ
ないと言われています。
私の入った病室は、整形外科のベットに空きがなく、内科でした。
2人部屋の隣の患者さんは、私が処置を受けていたとき 隣で急に
容態が悪くなり治療を受けていたそうです。
カーテン越しに聞こえていたのは、ご家族はまだかと言う医師の声
でした。